フイルムをデジタル化する方法
デジタルカメラが普及する前からフイルムカメラを使って撮影していた方は多いと思います。デジタル全盛期の今、過去に撮ったフイルムをどうしようかと考えている人は多いのではないでしょうか?
フイルムは言わば生物(なまもの)なので、保管方法が悪いと「色があせたり」、「傷んだり」、「カビが生えたり」します。
デジタル化しなきゃな~と思いつつも、専用の機材を買うのはいいが、どれくらい使うのかわからないのに高額な投資は出来ないといった悩み事はあるのではないでしょうか?
今回はデジタルカメラを使った簡単な「ネガの複製方法」をご紹介します。
用意するもの
- デジタル一眼カメラ
- マクロレンズ(なければレンズにエクステンションチューブでも可)
- ライトボックス
- 三脚
今回使った機材は
富士フイルム X-T3
キヤノン EF100F2.8L マクロ
※FLINGERのマウントアダプタ利用。
です。
レンズはできればマクロレンズが良いのですが、エクステンションチューブを使っても撮影出来ます。ただ、エクステンションチューブを使った場合、湾曲することが多かったので、線が多い写真では違和感が出てしまうかもしれません。
撮影(複製)しよう!
フィルムの撮影ですが、なんてことは無いです。
三脚にカメラが下向きになるように取り付け、ライトボックスの上に置いたフィルムを撮影するだけ。
実際の撮影の様子は下記になります。モノクロ、カラ、リバーサルフィルムすべて同じ撮影方法です。
※黒い枠は、フラットヘッドのスキャナに付属していたフィルムホルダです。別にこれがないとうまく撮れないわけではありません。位置決めをするのにフィルムを余計に触って指紋をつけたくないので使ってみただけです。厚紙か何かで代用することも可能です。
実際にネガを置いて撮影した様子は下記になります。
カメラの液晶モニタで水平を出し、画面いっぱいに入るようにすれば大丈夫。
後で編集することを前提に多少余裕をもって撮影してもよいでしょう。
撮影時のポイント
1.部屋の明かりは消しましょう。
部屋の光源の位置により、フィルムへの映り込みがある場合があります。出来るだけ余分な光は入らないようにするとクリアな複製が出来ます。
2.露出は+ー0前後になるように。
適正露出をどこに持っていくかなのですが、+ー0あたりが無難なようです。もとの写真が暗い場合、ネガ上では透明部分が多くなるのですが、このような時にあまり明るくしすぎると情報が飛んでしまいます。どのみち後で編集をしますので、まよったら絞り気味に撮りましょう。
3.絞りは開けすぎず締めすぎず。
絞りを開けすぎるとフィルムの端の方がピントが合わなくなる可能性があります。絞りは開けすぎず締めすぎず。。。実際に撮影したときにはIOS200 F8で撮りました。
まとめ
あまり難しい作業では無いのですが、なれるまで試行錯誤するかと思います。せっかく撮った大切なネガをきれいなうちにデジタル化してパソコンなどで手軽に見られるようになればいいですね。
撮影後の画像編集は下記を御覧ください。
Affinity Photoを使ったモノクロファイルの電子化
Affinity Photoを使ったカラーネガファイルの電子化
それでは良いGW&写真ライフを!