地域探訪 – 阿南町新野

地域探訪 – 阿南町新野

長野県阿南町新野

長野市から車で約3時間。中央自動車道 飯田山本ICを降りて約1時間。飯田、天竜峡より南にある長野県南端の街に行ってきました。

阿南町。読みは『あなん「ちょう」』が正式だとのこと。どうも長野県唯一、町を「ちょう」と読む町だそうです。
なぜ「ちょう」と読むのか?
東日本では「まち」、西日本では「ちょう」と呼ぶところが多いそうで、隣接する静岡・愛知・岐阜との交流が盛んなところだけに、その影響があったのでは、と言われているようです。(「阿南町総合観光ガイド」 より)

同じ長野県に住んでいたとしても、なかなか南信の方に機会がありません。南信では高遠のさくらや天竜峡の川下りは有名ですが、それ以外のところはあまり知られていないように思います。

今回訪問した阿南町はたまたま仕事で知る機会があり、特に新野という地区は山間部に開けた平野ということで興味を持ちました。

急な坂を登りきると町が!

中央自動車道 飯田山本ICを降りたあと、無料開放区間を通り天竜峡まで行きます。そこから国道151号線を南下。
途中、下條村という村を通過するのですが、ここはかの有名な「峰竜太さん」の出身地ということで、国道沿いにいくつも看板が出ていました。
下條村を通過すると阿南町の中心地 大下条地区に入ります。早稲田三叉路付近に阿南町役場があります。町役場を左手に道なりに進むとより山の中に入っていきます。途中道幅が狭くなるところもありますが、知和野川二瀬キャンプ場付近でしょうか。渓谷を見ることが出来ました。車の待避所があれば止めて写真を撮りたくなるほどきれいでした。※道幅は狭いのでくれぐれも迷惑駐車しないよう。。。
国道はますます山に入っていきます。ただ、整備されたのか道幅は広くきれいになっています。トンネルに入ってびっくり!トンネル内での急坂さらにカーブ!それをぬけるとループが2回。どれだけの勾配を登るのか!?というぐらい登ります。
急坂を伸ぼりきると視界が広がり町が見えます。目的地新野の町です。

※写真は国道からのものではありません。町全体を見渡せるところを探して「和合」に向かう道路沿いから撮ったものです。
※ちなみに、新野は標高800メートルの場所にあり、真夏でも清涼な風が吹き流れるところとのこと(「阿南町総合観光ガイド」 より)。

道の駅を拠点に散策

道の駅に車を止め、町中を歩いてみました。新野の盆踊りは有名で「無形民俗文化財」とのこと。そんな盆踊りが開催される路地に行ってみました。

道の駅から向かうと最初に見えてくるのは文化伝承センター。蔵を改装して作られているようでとても趣のある建物でした。

昔からの建物でしょうか。古い建物も数多く残っています。

 

路地の中央あたりに盆踊りの案内板がありました。今年はもう終わってしまいましたが、盛大に行われたようです。

地元の農作物が集まる場所

道の駅 信州新野千石平は最近整備されたのでしょうか?とてもきれいな建物で、建物の中には数多くの農産物が売られていました。「なし」、「りんご」、「いちじく」などなど。その他アマゴの姿焼きや名物五平餅などなど。地元でとれたものが並んでいるのでしょうね。

高台にある瑞光院

新野に瑞光院というお寺がありました。山門は残念ながら改修工事中で見ることは出来ませんでしたが、古くからある参道の石段は昔からあるものなのでしょう。本堂は平成6年に火災にあったようで、平成10年に再建されたようです(ネットの情報による)。

高台からは新野の町並みを望むことが出来ました。

写真の左奥、山の手前にある建物は「クラインガルテン新野高原」という、都市住民と交流をはかるのを目的とした施設です。

すすきの穂が開き、秋を感じさせる季節でした。

終わりに

時間の関係で、午前中しか滞在することが出来ませんでした。またあいにくの雨(途中から土砂降り)で思うように写真を撮ることが出来ませんでしたが、とてものどかな農村風景に気持ちが晴れ晴れする思いでした。

山間の中に広がる平野。多くの自然がありました。高い建物が無いので、きっと光害もなくきれいな星空を見ることが出来るのでしょうね。今度は晴れた日に泊まりで行ってみたいと思います。

お土産も買いました。今シーズン初りんごです。「すわっこ」っていう品種があるんですね。初めて食べました。それに、いちじく。懐かしい!最近めったに見ることがないいちじく。珍しいので買ってみました。

 

参考サイト

阿南町新野の町並み
クラインガルテン新野高原